熊本出身の知人から初めて聞いた「タイピーエン」という料理名。これは
熊本では給食でも出るほどポピュラーでありながら、他県の人にはほとんど 知られていない隠れ名物だそうです。その正体は、中国伝統の家庭料理の 五目春雨スープでした。 肉・野菜・キノコ・魚介類と様々な具が入った、塩味のさっぱりスープ。 春雨と細切りの具が絡み、噛むごとに変わる歯応えが面白いです。 隅のほうにちょっと見慣れないものが乗っています。ゆで卵の表面に 茶色のまだら模様がついたもの…これは一体何でしょうか。 口に入れた時の風味は、ゆで卵とは違うけれどよく知っているものでした。 何の味だったろうか…思い出してみると、それは目玉焼きの風味でした。 きっとこれは卵を茹でて殻をむき、サッと油で揚げたものでしょう。油で カリッと焦げた白身の風味って、目玉焼きの独特のものだったんだなぁ。 熊本ラーメン・馬刺・辛子蓮根など、他の名物料理に比べるとパンチの 弱い感のあるタイピーエンですが、熊本を訪れた際には一度味わってみては いかがでしょう。 ▽タイピーエン(太平燕) http://www.i-yan.com/travel/vol6/taipi.html |
Copyright © 2013 i-yan.com All Rights Reserved.