「中央病院の近くのカンガルーの看板を左に曲がって、軍の敷地の右の
細い道を抜けると……海に出るんだって。そこに沈没船があるらしい」 ま、まじかー! そんな情報を入手しました。幼い頃の冒険心が呼び覚まされる気持ちです。 『最後の仕事だ、頼むぜ相棒』と、自転車で那覇市から浦添市へと向かいました。 示された場所には、小さな砂浜と防波堤があり、車が何台か停まっています。 砂浜の先には浅瀬がずっとずっと続いていて、遥か彼方に確かにありました、 船のシルエットが…! ▽遠くに見えるあの船へ http://www.i-yan.com/travel/vol10/fune.html 透き通った水がゆったりと流れる浅瀬を、ざぶざぶと歩きます。深さはくるぶし 程度で、若草色の海草の新芽がそこらじゅうに元気に芽吹き、水面の揺らぎが 落とす光の網目が一面に流れています。そんな光景に目を奪われると、しばし 呆然としてしまいます。 ▽光る砂地と水面 http://www.i-yan.com/travel/vol10/suimen.html 歩くこと2,3キロ…ついに、船の間近まで来ることができました。 岩礁に乗り上げたままのかたちで錆び付いている大きな鉄の塊。マストからは ロープが垂れ下がり、船首には旗がたなびいていました。 ▽沈没船 http://www.i-yan.com/travel/vol10/fune2.html 確かに沈没船(正確には座礁船)はありました。それはきれいな海に囲まれ、 これからゆっくりと時間をかけて朽ちていこうとしていました。こんな大きな 人工物ですら自然へと返っていきます。船の持ち主や、座礁に至る経緯などは 想像の範疇に残しておきたいと思いました。 <おまけ> ここらへんの浅瀬は、近所の犬のお散歩コースでもありました。 ▽海のさんぽ http://www.i-yan.com/travel/vol10/sanpo.html |
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