夜遅く何か食べたくなることがあります。明るいうちに忘れずに夜食を買って
おくのは、旅のちょっとした技術であり大きな楽しみでもあります。そんな需 要に応えるかのように、ラオスの市場や屋台街ではテイクアウト専門の食べ物 屋が大きな割合を占めています。 ラオスは物の無い貧しい国です。あるのはビニール袋や輪ゴムくらいで、使い 捨ての容器なども出回っていません(コスト面との兼ね合いかも知れません)。 少ない資源でどのように料理をパッケージングしているのか。そこには、日ご ろ私達が触れることの無い妙技があります。 ▽ビニールしか無いからビニールで包もう http://www.i-yan.com/travel/vol20/vinyl.html 解決策とは単純です。米もおつまみもジュースもおかずも、何でもビニールで 包んでしまえば簡単に持って帰る事ができます。この方法で非常に大切なのは、 中身が漏れないようにしっかり密封することです。 ビニール袋の口を結ぶにはたいてい、ビニール紐か輪ゴムが使われます。ビニ ール紐で結ぶと、余った紐で袋をぶら下げることができ機能的ですが、お店側 であらかじめ紐の輪を準備しておく必要があります。輪ゴムでビニール袋の口 を結ぶ手順は少し複雑ですが、ラオスではこの方法が主流のようです。屋台の おばちゃん達の慣れた手つきは、1個あたり約2秒でビニール袋の口を閉じて いました。 ▽ビニール袋の口を結ぶ方法 図解 http://www.i-yan.com/travel/vol20/musubi.html なお、なんでもビニール袋で包装するテクニックは、料理のテイクアウトが盛 んな台湾などでも見ることができます。ラオスの人々の食に対する意欲はあの 美食大国の台湾の人々にも匹敵するのでは、と勝手な憶測しています。 Vol.020 2005/09/26 |
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