ルアンパバーンから片道1泊2日の時間をかけて向かったムアンシンは、少数
民族に出会うことができる町として知られています。国道から外れれば道路は 土がむき出して、地鶏はもとより豚や牛までもが放し飼いにされている、非常 にのどかなところです。 ▽ムアンシンの町の風景 http://www.i-yan.com/travel/vol21/muangsing.html 町の近隣や、町と町とを繋ぐ国道上には集落が点々と連なっており、その中に はアカ族やモン族などの独自の文化を持った少数民族の村々もあります。彼ら は自給自足の傍らで、農作物や民芸品を売って現金収入としています。早朝の 市場を訪れればそんな少数民族の商売人を見ることができます。 ▽少数民族の集う市場 http://www.i-yan.com/travel/vol21/ichiba.html 近隣の村々へは、レンタサイクルやトゥクトゥクで行くことができます。どこ に何があるかは、現地で調べるしかありません。宿の情報ノートに手書きの地 図が描いてあったりもします。ちょっぴり冒険気分だけ味わうならば、水とタ オルとおやつを自転車のかごに入れて、国道を真っ直ぐ行くのも良いものです。 その道すがら、村へと帰る途中の行商人に出会いました。頭に布を巻き、全身 を民族衣装に身を包んだおばちゃんです。肩から提げた布の袋から色とりどり の織物を取り出して見せてくれました。 ▽行商人のタイユアン族のおばちゃん http://www.i-yan.com/travel/vol21/gyousyou.html うーんいらないや、と答えるとおばちゃんは「オケーイ、じゃあこれは?」と、 帽子やポーチやベルトなどを袋から次々と出してきます。結局全部いらなかっ たけれど、おばちゃんは「じゃあしょうがないわね」と笑顔で去って行きまし た。時は金なり、という言葉はタイユアン族には存在しないようです。 Vol.021 2005/10/03 |
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