屋台で夕飯を買っての帰り道、前を歩いていたおばあちゃんに追いつき、目が
合ったので挨拶をしました。すると「ハロー」との返答。カタコトながら英語 を話せるおばあちゃんとしばし雑談をしながら歩きました。 宿の値段を聞かれたので1泊100バーツと答えると「ノッツィープ(Not cheap)! ウチなら50バーツよ」とおばあちゃん。「明日の朝、泊まっているところには 『チェンマイに行く』と言って出てきて内緒でウチにいらっしゃいよ」と言う とおばあちゃんは、すぼめた口の前で人差し指を立てて、チュッチュッと “ナイショ”のジェスチャーをしました。「そこはなんて名前のところ?」 と聞くと、おばあちゃんは答えました「スーシーホーム」。 スーシーホームは文字通りスーシーおばあちゃんの1人住まいの家でした。 看板も何も無いごく普通の家屋で、3部屋あるうちの2部屋が余っています。 宿泊所として営業しているわけではないのでガイドブックはおろかトゥクトゥ クの運転手にすら知られていませんが、稀に、かつてここへ泊まった人から場 所を聞いて来た旅行者が訪れます。 この家で生まれ育ったスーシーさんは今年で72歳。家は築100年を数えます。斜 面に建つ家の床下には広い空間があり、床板は幅5ミリほどの間をあけて並ん でいます。壁と天井の間にも幅30センチほどの隙間があり、空気が通り抜ける 快適な構造です。 ▽リンク スーシーホーム http://www.i-yan.com/travel/vol22/bukken_chiangkhong_susie.html 「ステイロンターイ、ノープロブレム(Stay long time, No problem)!」と、 スーシーさんは歓迎してくれました。宿として見るスーシーホームは申し分な く、スーシーさんのキャラも申し分なく、その上、タイの文化と生活をより深 く知ることができそうです。 Vol.022 2005/10/11 |
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