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┃ 旅の最中のよい香り Vol.014
│ 2005/08/15 http://www.i-yan.com/
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○私は今ここにいます ： 香港 九龍
ニーハオマ〜？ まだまだ漢字圏を脱していない、いいやんです。
台湾から香港へと、この旅で初の飛行機での移動となりました。座席にゆった
り座ったまま２時間とかからずに到着してしまい…なんか、味気ないなぁ……
なんて事は全く思わず、これは便利で良いなと思いました。
──今号のもくじ──
■香港の街を歩くと
◆連載：今週のボイレコ
■物件紹介：香港のドミトリーとその暮らし
◆連載：こどもえま
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□香港の街を歩くと
香港に着き街を歩くと、肌の黒い人・白い人、腕が太く背が大きい人、頬が
こけて目つきが鋭い人、色とりどりの民族衣装の人々、黒装束の女性、腹が
異常に出てるおじさんおばさん…と、今までに無く多種多様な人々の中にい
ました。あ〜、海外に来たなぁ〜！と、この旅で初めて思った瞬間でした。
観光地には付き物の客引きも多く居ます。「トケイトケイ。ニセモノヤスイ」
と腕時計を見せてきたり、「インドカリー？」と言われて目を輝かせて立ち
止まると、他のカレー屋の客引きも集まってきて「ウチにしろ」「ウチのが
ウマい」とビラを押し付けてきます。
そして荷物を背負って歩いていれば、宿の客引きはすぐに見つけてくれます。
「ゲストハウス？」と言われて立ち止まった瞬間には、既に２人の客引きが
私の宿泊先を巡って争いを始めていました。一人は恰幅の良いアジア系の青
年。もう一人はアラブ系の中年男性。『いくら？』と２人に聞くと、アジア
系の青年は「ドミトリーなら５０ドル」と答えました。調べてた相場の底値
です。アラブ系の男に視線を投げると、彼は少し考えた後に「３０！」と
言いました。『本当？部屋を見せて』と言いましたが、その値段は悔し紛れ
の冗談だったようで、アラブ系の男はアジア系の青年に権利を譲りました。
アラブ系の男の言い値に傾きかけていた私は、何となくばつが悪く、
『３０ドルなんて、安過ぎてきっと危ないよねえ』なんて言って、アジア系
の青年の機嫌を取りつつ、彼の後に着いて大きな建物へと入って行きました。
その建物の看板を見ると「美麗都大厦」とあります。偶然にも、ちょうど探
していた宿の客引きに捕まったのでした。『ここでしょ？』と言い、持って
いた住所のメモを見せると青年は「オーそうそう」と言いました。もうちょっ
と驚いてくれても良いじゃん…。
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◇今週のボイレコ
華やかな都会の雑踏の片隅に、一人の老婆が座って楽器を奏でていました。
目はほとんど見えず、金皿にお金が投げ込まれるとすぐにそれを懐へとしま
います。地元の人によると、彼女は20年間ここで演奏し続けているそうです。
その音色は、行き交う話し声やエンジン音にかき消されそうになりながら、
淡々と響いていました。
▽路上で楽器を奏でる老婆
http://www.i-yan.com/travel/vol14/rouba.html
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□物件紹介：香港のドミトリーとその暮らし
香港では、九龍地区のメインストリート沿いのでっかいビルの13階にあるゲ
ストハウスに泊まっています。ここは海外の著名なガイドブック『ロンリー
プラネット』にも掲載されているメジャーな安宿で、日本をはじめとして、
アメリカ・ドイツ・フランス・イギリスなどからの旅行者が集まります。
一緒に食事をして打ち解けた相手が、翌朝には出発してしまう…そんなこと
が毎日のようにあり、少しずつ心がセンチメンタルな方向に傾いて行きます。
一人旅の旅行者同士、境遇が似ているだけに、話しても話し足りない事がある
し、別れた相手の先の旅路は気がかりです。
しかしながら、旅行者達はみな気さくで、互いに自分の旅を楽しむことが最
優先です。堅苦しさは無く、ときにいい加減で、セキュリティもいい加減で、
男女同室で、上半身裸で、トイレの真上にシャワーがついてて、朝早くに出
発する人以外は、10時くらいになってモソモソと起き出すようなゆるさです。
貴重品の管理だけしっかりすれば、何とも楽でいいなぁと思える宿です。
▽物件紹介：九龍新酒店
http://www.i-yan.com/travel/vol14/bukken_hongkong.html
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◇今週のこどもえま
▽こどもえま
http://www.i-yan.com/travel/vol14/kodomo050815.html
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※ジャンクフードから伝統料理、怪しい缶詰や調味料に至るまで、
世界各国の食べ物の情報を募集しています。大概のものは口に入れて
レポートいたします。 宛て先はこちらまで→ myugo60@hotmail.com
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┃ 旅の最中のよい香り
│ 発行者：いいやん
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