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┃ 旅の最中のよい香り Vol.018
│ 2005/09/12 http://www.i-yan.com/
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○私は今ここにいます : ラオス バンビエン
サバイディー、いいやんです。
サバナケットからバスでメコン川を北西に遡り、ラオスの首都ビエンチャンへ。
そこから北へ160キロほどのバンビエンという町にいます。ここはラオス北部
へ向かう旅人の中継地点で、レンタサイクルや川遊びなど外国人向けの設備が
充実しています。
今回は、バンビエンのひとつ手前に訪れた村、ナムカムについてお送りします。
──今号のもくじ──
■物件紹介:ダム湖の生活
◆連載:今週のボイレコ
■ラオス・ナムカム発:ダム湖の中の飛び込み台
◆連載:What's you mean ?
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□ダム湖の生活
ラオスにある『世界一静かな首都』ことビエンチャンから、北に100キロ程の
ここナムカムは、ダム湖のほとりの小さな漁村です。特に名所の無い村なので
旅行者の数は少なめですが、路線バスが通じている隣町のタラスとの間には頻
繁に乗り合いトラックが行き来しており、物資や人が運ばれています。
ダム湖に無数に浮かぶ島々には宿泊施設や小さな集落がいくつかあり、中には
監獄島まであるそうです。そのためナムカムは、それらの湖の島へアクセスす
るための拠点ともなっています。
村で『レストラン』と呼ばれている店は海の家のようなシンプルな作りです。
台の上に色々な保存食が並んでおり、選んだものを皿に乗せて出してくれます。
ラインナップは、干し肉、バナナの葉に包んだ発酵肉、辛味ペースト、鶏肉と
スパイスのみじん切り、腸詰め、果物、などなど。主食のもち米は炊いてある
ものを素手で皿に盛り、そのままテーブルへと運んでくれます。保温とか再加
熱とかそーいうのは無いです。あー素朴だなぁ〜と思いますが、そんな食事は
けっして粗末なものではなく、手の込んだ美味なものが多く驚かされます。
▽村のレストランでの食事
http://www.i-yan.com/travel/vol18/restaurant.html
この村に唯一のゲストハウスは、村の中心地から階段で斜面を上ったところに
あります。バンガローのような建物の客室は10部屋ほどあり、緑に囲まれ虫が
鳴き、それ以外は何の音もしません。とにかく何にも邪魔されずにゆっくり過
ごすのには、この上なく最適な空間です。
▽ナムカム村のゲストハウス
http://www.i-yan.com/travel/vol18/bukken_namukamu.html
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◇今週のボイレコ
サバナケットのお祭で出会ったクアンという女の子。彼女はバイトで授業料を
稼ぎながら大学で英語を学んでいます。仏教徒の彼女が、最近はまっていると
いう「バハインの教え」について語ります。
『それぞれの宗教の“神”は、実は太陽のように1つのものである』
と。これはベトナムに総本山を持つカオダイ教に何か関係がありそうです。
「もっと知りたかったらバハイン・センターに行ってみて」と、クアン。あら
あら、雑談のつもりがすっかり宗教勧誘されていたのでしょうか。
▽クアンの語るバハインの教え
http://www.i-yan.com/travel/vol18/quan.mp3
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□ダム湖の中の飛び込み台
岸から湖を見ると、遠くにかすむ島がいくつか見えます。日差しは強く、さほ
ど暑くは無く、特に予定も無い日でした。朝食を摂っていると、ハンモックで
昼寝をしていたレイがやってきました。
小さなボートでのツアーを本業にしているレイは、村のガイドや宿の紹介を無
料でやりつつ、ボートでの移動や観光を選択肢に絡めてくるしっかり者です。
レイのおすすめは、いくつかの島や村をまわって、最後にカジノに寄って帰っ
てくる45ドルのコースでした。そりゃ高すぎだろ、10ドルくらいで何かない?
とか言いながら、いつの間にか話は、この日ボートでどこへ行くかを決める流
れになっていました。やっぱりしっかり者です。
近くに飛び込み台があるらしいので、そこで3時間くらい泳ぎたい、と伝える
と、レイはすぐにボートを準備し始めました。
▽レイのボートで出航
http://www.i-yan.com/travel/vol18/rei.html
約20分ほど水を切って走ると、白い円柱状の建造物へと到着しました。直径12m
くらいの丸い床が二層になっており、2箇所にらせん状の階段がついています。
「じゃあ3時間後に」とレイが帰ると、見渡す限りの水と照りつく太陽の下に
たった1人という贅沢な環境が手に入りました。
▽白い飛び込み台
http://www.i-yan.com/travel/vol18/tobikomidai1.html
らせん状の階段の柵は取り外されており、好きな高さから湖へと飛び込むこと
ができます。落っこちる感覚というのは独特で、イコール楽しいことではあり
ません。ちょっと怖くて、でも非日常の感覚なので興味があって、その感覚が
自分にとってどれだけ楽しいかも知りたくて…という、あくまでも好きな人だ
けが楽しめばいい領域だと感じます。
その感覚は先人達も同じようで、階段へ向かう壁には青いスプレーでメッセー
ジが書かれていました。
▽“More Dangerous. More Beautiful!”
http://www.i-yan.com/travel/vol18/tobikomidai2.html
鼻に何度か水流の洗礼をうけつつも、透き通る淡水へと突入するのは楽しく、
3時間という時は滞りなくすんなりと過ぎ去ってしまいました。
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◇今週のWhat's you mean ?
▽What's you mean ?
http://www.i-yan.com/travel/vol18/what050912.html
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