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┃ 旅の最中のよい香り Vol.019
│ 2005/09/20 http://www.i-yan.com/
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○私は今ここにいます : ラオス バンビエン
サバイディー、いいやんです。
バンビエンは旅人の町なので、欧米人向けのカフェがたくさんあり、万人向け
のちゃんとおいしいご飯を食べられます。もちろんその裏には、モチ米とおか
ずを軸とした庶民の食生活があり、地元民向けの惣菜屋台などを探せばおいし
いラオス飯をつまみ食いできます。
しかし、困るのは夜が更けた頃です。昼間に遠くまで足を伸ばして庶民の味を
買っておかないと、夜はツーリスト向けの高い飯屋と、路上のパンケーキ屋台
しか営業していません。ある人は言いました。
「いまバンビエンに最も必要なのは、セブンイレブンだ」
と。
──今号のもくじ──
■物件紹介:沈没した旅行者の生活
◆連載:今週のボイレコ
■ラオス・バンビエン発:ソン川タイヤチューブ下り
◆連載:What's you mean ?
◆サイト更新情報
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□沈没した旅行者の生活
ここバンビエンには、これと言った名所も名物もありません。あるのはのどか
な街並みと、安くておいしいご飯。そんな町は、特に観光もせずにのんびりと
時間を過ごす旅人の溜まり場、俗に言う“沈没地”になりがちです。
昼はのんびり夜は静か。時間はいくらでもあるから、今日やらなきゃいけない
ことなんか無い。娯楽といえば食べることくらいで、お店の人もゆっくり淡々
と料理してます。都会じゃないから散歩しても特に何も見つからず、帰ったら
妙に疲れてて寝ちゃって………時間はたっぷりあるはずなのに、その切れ目が
見つからず、ゆるゆると時が流れていきます。
泊まっている宿の喫煙所で出会ったシンさんは、この町を愛する人のひとり。
30代半ばの男性で、黒ブチ眼鏡と、縛ったロン毛と、ひょろっとした体格が特
徴です。旅行の度にその多くをこの町でのんびりと過ごすそうです。
「ここの暮らしを知っちゃったら、日本帰っても…なんかダメっすねぇ…」
シンさんがぽつりと言ったその一言に、胸がざわめきました。沈没が危ないと
は気付いてましたが、シンさんはまさにそれにやられちゃいましたって宣言し
ています。究極のリラックスを与えてくれる沈没地と、それに溺れる旅人と。
そして沈んでいく沈没者から感じる得体の知れなさは、少し恐怖に似ています。
▽そんなシンさんも泊まるゲストハウス“CHANTHALA”
http://www.i-yan.com/travel/vol19/bukken_vangvien.html
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◇今週のボイレコ
夕方になると、子供たちはお寺に集まって鬼ごっこやなわとびをして遊びます。
▽子ども達の遊ぶ声
http://www.i-yan.com/travel/vol19/kodomo.html
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□ソン川タイヤチューブ下り
ここ数日、日差しの強い日が続き道は乾いています。今日もかなり晴れてて、
飯の後に冷たいシェイクでも飲みながら、いまから何しよっかねって日には、
タイヤチューブに乗ってソン川下りへと行くのがバンビエンの旅行者の定番コ
ースです。町の中心にあるお店から浮き輪のような形のチューブを積んだトラッ
クに乗り込み、20分ほど走った上流から川を下ります。
雨季のソン川は幅広く茶色く濁っています。水面に浮かべた大きめのチューブ
に仰向けに腰を沈めて、そのまま腰は水の中にまで沈めます。ひんやりした水
温に川との一体感を感じつつ川下りは始まります。舵取りはあまり気にせず、
なすがまま流されるのがチュービングの基本…だって、できることと言ったら、
川の真ん中へ移動することと、川の端へ移動することと、その場でぐるぐると
回るくらい。ぐるぐるしてりゃいいんです。
途中の川岸にはいくつか“あそべるとこ”があります。休憩がてら売店でジュ
ースやビールを買って飲んだり、川に面して作られた滑車やブランコから川に
飛び込んだりできます。元気な白人の旅行者がたくさんいて、レジャーな雰囲
気がもりもりです。“Hooooooooo!!”って言いながら滑車に女の子2人でぶら
下がり、水にどっぽーん。それを見てみな笑いながらも拍手。そんな白人旅行
者のはっちゃけたノリは、日本人には無いものが多分にあります。
▽白人旅行者のはっちゃけノリ
http://www.i-yan.com/travel/vol19/tube1.html
そんな大人たちの水遊びの風景を織り交ぜながらも川下りは続きます。大量の
水が複雑にうねる川面はどこまでも続き、見上げた空もまた雄大でした。
▽川面と空
http://www.i-yan.com/travel/vol19/tube2.html
その空になんと虹がかかりました。虹の橋をくぐり、カヤックと並走しながら
流れる頃にはだんだんと民家が目立ち始め、そして“TUBING STOP HERE”の看
板と共に、夢のような時に終わりが訪れました。
▽川にかかる虹の橋
http://www.i-yan.com/travel/vol19/tube3.html
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◇今週のWhat's you mean ?
▽What's you mean ?
http://www.i-yan.com/travel/vol19/what050920.html
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◇サイト更新情報
『雑食マップ』の中華人民共和国を作成しました。
▽こちらからどうぞ
http://www.i-yan.com/
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世界各国の食べ物の情報を募集しています。大概のものは口に入れて
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│ 発行者:いいやん
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