旅の最中のよい香りindex


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┃   旅の最中のよい香り Vol.034
│     2006/01/19 http://www.i-yan.com/
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 ○私は今ここにいます : オーストラリア クイーンズランド州 ブリスベン

グッダイ・マァイッ? いいやんです。

タイのバンコクから空路でオーストラリアへと着陸しました。時差は3時間、
物価の差は10倍。時差ボケよりも物価差ボケが深刻です。ブリスベンはオー
ストラリア第三の都市で、オーストラリア大陸の東部に位置します。

真夏のオーストラリアの陽射しは強く、日中は日陰をたどって歩かないと肌が
ジリジリ言いだすほど。青い瞳は、アジアの茶色い瞳に比べて陽射しに敏感だ
と聞きます。そのためサングラスはファッションというよりも夏の必携アイテ
ムとして認識されているようです。


──今号のもくじ──

  ■空の旅 バンコク→ブリスベン
  ◆連載:今週のボイレコ
  ■物件紹介:ブリスベンのバッパー Cloud9
  ◆連載:今週の調味料

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□空の旅 バンコク→ブリスベン

タイのバンコクからオーストラリアのブリスベンへ向けて、久しぶりに空路で
の移動が始まりました。途中で2回も乗り継ぎがある、ちょっとめんどくさい
チケットを手に、バンコクの国際空港へと向かいます。

現在、国と国とを結ぶ最も主流である交通手段は航空機です。世界各国から訪
れる旅行者やビジネスマンのために、国際空港には旅に必要なありとあらゆる
ものが揃っています。空港のターミナル内は快適で安全で、高いお金を出すだ
けの価値は充分にあるなと思わせてくれます。


広々としたチェックインカウンターとは対照的に、時間に余裕を持って訪れた
出国スタンプをもらうカウンターは、もう、溢れんばかりの長蛇の列でした。
いくつも並んだカウンターそれぞれに数十人の人々が列を作り、その末端は壁
際で絡み合い交錯しています。

限られたスペース内をうねるように伸びる、自然発生的にできたいくつもの列。
枝分かれしたり統合したりしているのは、一部の人達が勝手にショートカット
の流れを作ってしまうからです。そんな無秩序さはすごく不公平で、不公平が
野放しにされている様がすごくアジアっぽく感じてなんだかうんざりします。

   ◇◇◇

出国カウンターを抜けたら、あとはもう長いエスカレーターに乗っているよう
なものです。チケットに書かれたゲートに向かい、時間になったら航空機に乗
り込み、機内食を食べて本でも読んでいるうちにシンガポールに到着しました。
航空機から降りて2枚目のチケットを取り出し、同じことを繰り返してインド
ネシアのデンパサール(バリ島)へ。3枚目を処理すればオーストラリアです。

ああそりゃあ便利だけれど、便利すぎてちょっと味気ないくらい。ここがどこ
なのか、どこからどこへ移動したのか実感の湧きようがありません。乗り継ぎ
をする空港内に売られている民芸品や特産品には日本語で説明文が書かれ、旅
情のかけらを感じることもできません。


最後の長いフライトで一眠りして目を覚ますと、窓の外は朝でした。小さな雲
が散らばるその下には広大なオーストラリアの大地がどこまでも広がっていま
す。「当機は間もなくブリスベンに到着します」と英語のアナウンスは言って
いるようです。まもなく眼下には曲がりくねったブリスベン川とその周囲の街
並みが現れました。高度を下げ始めた航空機は、にょきにょきとそびえ立つ中
心地のビル郡を横から眺め、悠々たる態度でブリスベン国際空港へと降り立ち
ました。最後の最後に訪れた晴天の下の着陸は、空の旅の醍醐味と言えるもの
を見せてくれました。

 ▽ブリスベン上空からの眺め
 http://www.i-yan.com/travel/vol34/air.html


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◇今週のボイレコ

オーストラリア大陸の先住民アボリジニ。彼らの伝統の楽器ディジュリドゥは
独特の音色を持っています。ブリスベンの街角で演奏をする1人のアボリジニ
の男性は、立ち止まる人々に丁寧にその演奏技術を説明していました。

 ▽ディジュリドゥを演奏をするアボリジニの男
 http://www.i-yan.com/travel/vol34/didjeridu.html


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□物件紹介:ブリスベンのバッパー Cloud9

オーストラリアの安宿はその名も“バックパッカーズ”と呼ばれ、“バッパー”
の通称で親しまれています。大部屋に二段ベッドがいくつも並ぶドミトリーの
ベッドに、一晩あたり20豪ドル(約1800円)くらいで眠ることができます。


ここ『Cloud9』の一番安い12畳ほどの広さの大部屋には、最大で10人が宿泊で
きます。建物の造りはしっかりとしており、レンガとコンクリートに固められ
たその気密性は万全です。冷房は無く、部屋の真ん中には首振り扇風機が1台
だけ。真夏のこの季節は部屋の大半の人が寝苦しい夜を過ごしています…。

老若男女欧米豪亜の旅人が入り混じる割りに交流が浅いのは、この部屋の中が
くつろぐには快適で無いのが原因の一端だと思います。しかし、エアコン付き
の部屋、6人部屋、4人部屋、2人部屋…などの選択肢の中からわざわざ選ん
だのですから、不満を漏らすのはお門違いというものです。


共有エリアはとても充実しており、概して快適です。二重のシャワーカーテン
で仕切られた機能的なシャワールーム。調理器具の揃った広いキッチン。24時
間使えるインターネットブース。大きな洗濯機。フリーのビリヤード台。売店
では、お菓子や飲みもの、熱々のミートパイなど調理済みの軽食から、食材や
調味料まで、ニーズに応じた様々な食べ物が売られています。

 ▽cloud9 Backpackers 4号室
 http://www.i-yan.com/travel/vol34/bukken_brisbane.html


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◇今週の調味料

 ▽タイの炒め物屋の調味料
 http://www.i-yan.com/travel/vol34/chomi060119.html


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 世界各国の食べ物の情報をお寄せ下さい。大概のものは口に入れて
 レポートいたします。  宛て先はこちらまで→ myugo60@hotmail.com

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┃   旅の最中のよい香り
│      発行者:いいやん

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