┏━━…━━━…━━━…━━─…───…─
┃ 旅の最中のよい香り Vol.042
│ 2006/04/09 http://www.i-yan.com/
└── ━━…━━━…━━━…━━━…━
○私は今ここにいます : ラオス人民民主共和国 ルアンパバーン県 ルアンパバーン
サバイディー、いいやんです。
前回発信のバンビエンから、バスで北上すること6時間…。少し標高の高いメ
コン川のほとりにルアンパバーンの町はあります。ここを訪れるのはこの旅で
2度目。今回は旧暦の新年に行われる水かけ祭を目的にやってきました。
早くも街角では水かけ祭がフライング開催されています。水の入った容器やホー
スを手にした十代後半の少年少女が、道路を行くバイクに向けて水を激しくぶ
ちまいています。バイクに乗っているのはこれまた同じ世代の少年少女で、水
をかけられる側としてお祭り騒ぎを楽しんでいます。
▽水かけ祭を楽しむ少年少女
http://www.i-yan.com/travel/vol42/waterfes.html
──今号のもくじ──
■お気楽道中ラオスの2 再会ナイトマーケット
◆連載:What's you mean ?
■お気楽道中ラオスの3 ルアンパバーンの旅人たち
◆連載:今週の調味料
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□お気楽道中ラオスの2 再会ナイトマーケット
ラオスのルアンパバーンのメインストリートでは、毎夜ナイトマーケットが開
催されます。国内の工芸品や織物を並べる露店が数百メートルに渡ってびっし
りと並べられ、オレンジ色の暖かい光の中、時を忘れて買い物に浸れます。
「ハロー」と声がして、ふと見るとなんか見たことある顔が……え、テェン!?
なんと半年前に、ラオス北部のムアンシンへの道すがら出会ったタイルー族の
女性“テェン”が、目の前のナイトマーケットの一店舗で服を売っています。
テェンは家族や商売仲間と共にルアンパバーンに織物を売りにきたようです。
商売用以外の英単語をほとんど知らないテェンと、ジェスチャーを交えて互い
を確認します。
▽タイルー族の女性テェン
http://www.i-yan.com/travel/vol42/ten.html
信じられない偶然の再会の喜びが過ぎると、テェンは私に服をすすめだしまし
た。少数民族は貧しいのです。
「これが5ドルで、こっちが7ドルよ。ほらほら着てみて」
上下で12ドルのその黒い服を、再会を祝して値切らずに購入しました。
その翌日、私はムアンシンでの写真ときのう撮った写真をプリントしてテェン
に渡しに行きました。テェンはそれを喜んで受け取ると、私に服の予備ボタン
(金属製の独特のもの)をすすめだしました。小数民族は貧しいのです。
「13対セットで普段8ドルで売っているけれど5ドルでいいわ」
うーん、もうきのう買ったじゃんよ…と困っていると、4ドル、3.5ドル、と
切実な数字へとテェンは値下げをしだしました。
物より思い出、という旅先での買い物にまつわる言葉がありますが、貧しい国
ラオスでこうして働く人々にとっての優先度はもちろん、思い出よりも現金で
す。この旅行者と商売人との温度差を肌で感じてしまうことは、旅行者にとっ
て少し残念なことです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇What's you mean ?
▽オーストラリアのゆとり運転
http://www.i-yan.com/travel/vol42/what060410.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□お気楽道中ラオスの3 ルアンパバーンの旅人たち
いまや目前に迫った旧暦の新年を目当てに、ルアンパバーンには多くの旅行者
が訪れています。私が宿泊しているカーン川沿いの『コールドリバーゲストハ
ウス』もまたその例に漏れてはいません。
4ドルのツインルームにチェックインをした後、ロビーのテーブルへと向かう
と、そこで2人の日本人に出会いました。共に20代の女性で、一方はニュージー
ランドで働いてから各地を足早で旅する小柄な方。もう一方は、タイの瞑想セ
ンターへ行き頭を丸めて心身の鍛錬を開始するも、日程をこなす途中でリタイ
アしてしまったという方。
2人と話していると日本人らしき男性が荷物を背負って宿の入り口に現れまし
た。その23歳の男性は、ベトナムのホーチミンからインドのエローラ遺跡を目
指して旅をしていました。その場で私のツインルームを彼とシェアすることが
決まります。
夕方、シェアメイトの男性とご飯でも食べに行こうと思ったところ、出掛けに
ロビーで新たな日本人女性に出会いました。美容師の経歴を持つ27歳の女性。
美容師業界は長期旅行の後でも復帰が比較的容易だそうです。ご飯は3人で行
くことになりました。
ルアンパバーンで旅行者にメジャーな夕食と言えば、1皿5000kip(60円)の
ベジタリアンビュッフェ屋台です。そこで各自料理を皿に盛り、席へ向かうと
また新たな日本人旅行者が目に入りました。26歳のあごヒゲを伸ばした男性。
こうして今日の夕食は、私、シェアメイト男性、美容師女性、ヒゲ男性の4人
で食べることになりました。各地の情報や思い出話を交換しながら話すうちに、
新たに夕食を食べに来たイギリス人の男性も話に加わります。
旅では時にこうして、人との出会いのとりとめの無い連鎖が巻き起こります。
安宿へのチェックインをきっかけに始まる出来事は、まるで入学式の日のよう
な新鮮な可能性と驚きに満ちています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇今週の調味料
▽ラオスの麺屋の調味料
http://www.i-yan.com/travel/vol42/chomi060410.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※ジャンクフードから伝統料理、怪しい缶詰や調味料に至るまで、
世界各国の食べ物の情報をお寄せ下さい。大概のものは口に入れて
レポートいたします。 宛て先はこちらまで→ myugo60@hotmail.com
※本メールマガジンの文章を転載・転送する際には、部分引用ではなく
極力全文をご利用下さい。その際、事後でも構いませんのでご連絡を
いただければ幸いです。また、商用での利用はご連絡下さい。
※本メールマガジンの内容には細心の注意を払ってはおりますが
その正確性を保障するものではありません。
┏━━…━━━…━━━…━━─…───…─
┃ 旅の最中のよい香り
│ 発行者:いいやん
│
■配信先アドレスの登録・変更・停止
http://www.i-yan.com/travel/index.html
■インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000152679)
│
└── ━━…━━━…━━━…━━━…━
Copyright © 2013 i-yan.com All Rights Reserved.