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┃ 旅の最中のよい香り Vol.057
│ 2006/11/14 http://www.i-yan.com/
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○私は今ここにいます : トルコ共和国 イスタンブル県 イスタンブル
メルハバ、いいやんです。イランのヤズドから、エスファハーン、テヘランと
主要都市をたどり、国際列車で一路トルコのイスタンブールへ向かいました。
アジア側の鉄道駅で列車を降り、アジアとヨーロッパを分かつボスポラス海峡
をフェリーで渡ります。アジア横断の終着地となるイスタンブールへたどりつ
いたことを実感し、台湾から東南アジアの道のり、インドの混沌、パキスタン
やイランでの多くの出会いを思い出し感慨にふけります。
フェリーはエミノニュ桟橋へ到着し、私はついにヨーロッパの地を踏みしめま
した。そのとき、ほわーん…ただよってくるこの香りは! や、焼き魚!?
間違いありません。夕飯時の台所や居酒屋でただよう、脂と皮のこんがり焼け
るあの香り。においに誘われるまま歩くと、その先にあったのは噂に聞いたサ
バサンドの露店!気付けば、手にはしっかりサバサンドが握られておりました。
▽イスタンブールとサバサンド
http://www.i-yan.com/travel/vol57/istanbul.html
──今号のもくじ──
■国際列車の食堂車
◆連載:ボイスレコーダーリプレイ
■ジャランジャラン・エスファハーン
◆連載:テーブルの調味料
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□国際列車の食堂車
イランの主都テヘランからトルコのイスタンブールまで、西へ西へと3日かけ
て向かう国際列車。その食堂車には、ヒマを持て余した乗客たちが刺激を求め
にやってくる。
彼らの多くはプレイングカードに興じている。日本ではプレイングカードのこ
とをトランプと呼ぶが、トルコ人がよくやるゲームの名前もまた『トランプ』
だ。2人対2人で行い5分ほどで決着する日式ナポレオンのよりシンプルなルー
ルのもので、4人がけテーブルでだらだらやるのに向いている。
イギリス人、イラン人、そして日本人と国際色豊かなテーブルの上にもまた、
一組のプレイングカードがあった。熱狂的で全てのゲームに真剣に取り組むが、
ミスが多くあきらめの早いイラン人。ジョークを交えつつ様々なゲームを皆に
教え、教えたばかりのゲームに全力で勝ちにいくイギリス人。戦略性の高いゲー
ムが好きで、運だけで勝敗が決まるならじゃんけんでもしてりゃいいじゃんと
いうスタンスの日本人の俺。
ルールの徹底とフェアプレーが前提でのめぐり合わせの妙を好む日本人に対し、
イラン人とイギリス人は勝利の興奮にこだわり、のぞき見、ごまかし、『OK
ノープロブレム』でうやむやに進行など何でもやる。パートナーのミスを糾弾
するのはイラン人、勝てばすぐ有頂天になるのはイギリス人、勝っても負けて
も納得するだけなのが日本人。
突然、背後で歌声が響いた。振り返ると恰幅の良いイラン人のおじさんが声を
張り上げている。お茶を飲んでいた人も会話を楽しんでいた人も、はたと顔を
上げ手拍子を打ち始める。そして歌に合わせて皆で合の手を入れる。乗客同士
が作り出す陽気なリズムは車内に満ち、歌手のおどける仕草に笑顔がこぼれる。
イギリス人がこっそり耳打ちする。
「イラン人の国民性はホントにおもしろい。
これがロンドンなら『ヘイ!ファッキュー!』って言われておしまいだぜ」
これが東京だったらどうだろう。大声で歌い出したりしたら白い目で見られ、
「ヒソヒソヒソ…」「しーっ、見ちゃいけません!」「あはは、なんだあれ」
と小声でささやかれる様子が容易に想像できてしまうのだった。
▽国際列車 テヘラン〜イスタンブール 食堂車の様子
http://www.i-yan.com/travel/vol57/restaurantcar.html
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◇ボイスレコーダーリプレイ
テヘランで会ったマネキン業者のオヤジ。彼は映画『七人の侍』が大好きなのだ。
▽マネキン業者のオヤジが吼える
http://www.i-yan.com/travel/vol57/7samurai.html
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□ジャランジャラン・エスファハーン
16世紀末、サファヴィー朝の主都として繁栄したエスファハーン。現在でもイ
ラン観光のハイライトとして国内外から多くの人々がおとずれます。
▽ジャランジャラン・エスファハーン
http://www.i-yan.com/travel/vol57/jalanjalan_esfahan.html
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◇テーブルの調味料
▽イランの朝飯屋のテーブルの上
http://www.i-yan.com/travel/vol57/chomi061114.html
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世界各国の食べ物の情報をお寄せ下さい。大概のものは口に入れて
レポートいたします。 宛て先はこちらまで→ myugo60@hotmail.com
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│ 発行者:いいやん
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