アフガニスタン料理 アストガン
カブリポラウを調理する大鍋に埋もれている、関節部分のでっかい骨。これを
そのまま皿にドンと取り出した豪快な一品。骨のまわりにはプルプルに煮えた
肉がごっそりついていて、さらにそのまわりは「今までポラウの中にいました!」
とばかりに米粒が覆う。
一片のチャパティを手に取り、肉を直接むしりとるように挟んで口へと運ぶ。
ホカホカに煮えた肉のむわっとした香り。その風味はカブリポラウに比べ一段
と濃厚だ。このまろやかさとこってり感こそが牛骨から染み出す風味だろう。
骨から出る滋養と風味のすべてが、肉と米とに余すところなく吸収されている
ことがわかる。
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