屏東縣
『台湾風しゃぶしゃぶ』
ホテルの一室 priceless
 ホテルでに来てまで自炊する人を「乞食組」と呼ぶ…って教えられたけど、本当だろうか。 お湯を沸かして食材を切って、台湾風のしゃぶしゃぶの準備が始まった。
沙茶(サテー)醤


 『インドネシア風』という意味だけれど、台湾で広く使われている調味料だ。 缶から器にあけて、卵の黄身を落として混ぜる。これを各自の器に取り分けておく。 茶色い見た目に反して塩味は薄く、小エビを丸ごとすり潰したような粉っぽさと風味がある。 タイの調味料『ガピ』に似た風味でまろやかなうまみだけれど、表面の油はピリピリと辛い。
調理の流れ
大鍋でお湯を沸かす
 ↓
カリフラワー・白菜・大根・魚団子・
黒いの(後述)・タロイモ を茹でる
 ↓
各自が鶏肉やイカを入れて火を通しつつ食べる。

このような流れで食事は始まる。
いただきます


 沙茶醤を入れた器に具を取りつけながら食べたり、スープで薄めて飲んだりしていただく。 とてもシンプルで素材を味わえる。逆に調味料の味は複雑で塩気が少ないので、 たっぷり使いながら食べると良さそうだ。

 特に気になった具が
『白いツブツブ入りの黒いモノを四角く切ったやつ』
見た目にかなりグロテスクだけれど、食べてみるともち米の味がした。 もち米に鶏の血を混ぜたものらしい。蒸して固めたような感じだろうか。 もっちりの触感の中に、固まった血のポロポロした触感が混じる。 米の優しい味と、骨の髄にも似た滋味ある味がした。

『鴨と春雨のスープ』
ホテルの一室 priceless


 鴨肉と生姜の千切りがたっぷり入った春雨スープ。 春雨はつるつると抵抗無く唇を滑る。鴨は皮に焼き目がつき、とても染み出す濃い旨みがたまらない。 肉は柔らかいが骨にしっかりくっついており、ちゃんと肉を外すには 骨と肉の狭間にうまく歯先を食い込ませることが必要だ。

『枝付きライチ』
ホテルの一室 priceless


 ぷりんっとやわらかく、とてもみずみずしい。 薄皮と果汁が合成されたような独特の組織で、 日本で食べたことがある冷凍のものとは少し触感が違うように感じる。 大粒のものは甘く、小粒のものは酸味がある。この違いも冷凍ものには無かった。

『アバイ』
東台温泉飯店レストラン 不明


 台湾の原住民料理のひとつ。ちまきの原型みたいだなと感じた。 薄味のもち米と、大きめの豚肉、しいたけ。 包んでいる葉は清々しく強烈な香りがして、その香りが中身にも移っている。


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