ホーチミン
  ベトナム最大の都市ホーチミン。 整備された道路にはおびただしい数のバイクが行き交う。 人の流れの拠点となるバスターミナル周辺にはバスが渋滞を作り、 人と物資を積み込んで市内へ郊外へと発車する。

  市場の規模もまた国内最大級である。 大都市の人々の生活は多様化しており、 夕闇があたりを暗く染めてもなお市場通りは混雑を極める。

『フーティエウ・ヘオ』
MIEN TAY バスステーションの屋台 8000ドン


あっさりスープに細い米麺。 ニンニクチップ、ネギ、パクチー、チャーシュー、煮豚、コショーが乗る。 ライムと青唐辛子酢漬けで酸味をつけて食べるとタイのヌードルスープにそっくりの味わいになる。 しかし米麺はタイのセンミーとは違い、平たく細く水分が少なめ。 煮豚はとても柔らかい。

『エビと豚バラの炒め物ご飯』
ベンタン市場のイートイン 8000ドン


幅1cmにカットした豚バラ肉スライスと、 素揚げしてバリッとした殻の付いたエビを、 天丼のタレのような味付けで炒めてある。 米はまさに天つゆが染みたような日本人ごろしの味。 そんな濃厚な味付けの横に添えられた生のトマトとキュウリがまた合う。

『モッサオ』
バスステーション併設の食堂 12000ドン


豚肉とイカと青菜を強火で炒め、少量のダシ汁で煮て塩で味付けしたもの。 ニンニクの香り。激辛の醤油ダレにつけて食べる。 プリッ、シャキッ、とした新鮮な食材のうれしい触感が口に踊る。

『モンチェー』
自転車屋台 2000ドン


乾いた幅広の米麺、醤油ダレ、唐辛子ペースト、ねぎ油、 揚げ玉ねぎ、干しエビ、香草、ピーナッツ、肉の甘露煮みたいなの、 でんぶ。これらの食材を次々の小さなビニール袋に入れて、 最後にちっちゃいライムを搾って渡してくれる。

袋の上からぐりぐりと揉んで混ぜて食べる。 タレの水分を吸った乾燥米麺がもりもりと絶妙な歯ごたえ。 ヒリヒリ辛くて香ばしく、噛むほどに味わいがある。 これに熱湯を注いだらすごくうまいだろうなと思わせられる。

本当に飛ぶように次々と売れまくっていた。 スペースの限られた自転車の荷台では何種類か材料が切れていくが、それでも売れ続ける。 (※料理の名前が正確かどうかはかなり疑わしい。)

『Chao Cua』
安宿街ファングーラオに夜間に出る屋台 3000ドン(持ち帰り5000ドン)


具沢山のお粥。具は、干しエビ、干しイカ、固めた血、ネギ、もやし、キャベツ、豚皮。 魚風味の麩のような具がスープを吸って大きくなっている。 色々な食材のダシが混ざり合った複雑な味をそのままに、 生赤唐辛子とコショーがキリッと香りを整えている。

その場でドンブリで食べれば3000ドンだけど、持ち帰る場合にはプラ容器の代金2000ドンが上乗せされる。 このプラ容器は蓋が密閉でき、使い捨てにはもったいないクオリティだった。 ちなみに屋台の後ろにあるロッテリアでは通常のセットが30000ドンという価格設定。

『ポテーウ』
行商のおばちゃん 2000ドン


日本の銘菓『ういろう』と『かるかん』のあいのこような、 しっとりとしたむちむちの触感のライスケーキをパンで挟んだもの。 お米の香りのするライスケーキはほんのり甘い。

『アン・カテオ』
行商のおばちゃん 2000ドン


むっちりとした食べ応えあるお餅で、厚切りさつま揚げを挟んだもの。 さつま揚げはあっさりとして油っぽさは無い。塩味は強くプリリとしっかりとした触感。 餅は米粒の触感がわずかに残る9分突き。

『ベトナムのお菓子』
地元のスーパー 各3000~4000ドン
白ゴマせんべい
飴で固めた白ゴマの板。香ばしい白ゴマがびっしり。ところどころにピーナッツも埋まっている。 噛み締めるとメリメリメリと鳴りながら口が香りで満たされる。
黒ゴマせんべい
白ゴマよりビターな味わいの黒ゴマせんべい。 ポリポリと砕くたびに鼻を満たす大量のゴマの香りは癖になる。
ピーナッツ丸
勝手に命名した。 ピーナッツをすり潰してキューブ状に固めたもの。 触感も味も、ローストピーナッツに非常に近い。 噛んだときに崩れる断面に決まりが無いことと、 甘みが添加されている点がローストピーナッツとの違い。
ゴマ団子の皮
勝手に命名した。 こしあんを薄皮の餅で包み、ゴマを表面にびっしりつけて揚げた中華料理のゴマ団子の皮の味がする。 香ばしく、もちもちして、ぐっと歯応えがあって、少し甘い。 ココナッツの果肉とピーナッツが入っている。


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